あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

モードはイメージ表現のテクニック

f:id:ktg0912:20171104201934j:plain

モード奏法等と言ったりするけれど、果たしてモードを理解している演奏家はどれだけいるのだろうか?
正直に言うと僕の場合(◀写真:脈絡の無いMCを繰り広げる筆者)。分かったつもりでいた。更にモードの勘違いとして(流石にこれはちょっと、、と思うけれど)モード=スケールと思い込むこと。このパターン、意外に多いと思います。
気持ちは何となく分かります!
モードというとドリアンとかリディアンとか、そういう旋法の名前と共にイメージとしてスケールがペッタリと付随して来るというのか。
しかし、モードの実際は違う。
モードはハーモニー、スケールを含めた音使いのある種のルール、枠組と理解したい。先ほど、次回12/10東京倶楽部で演奏する2曲のうちの1曲「屋上にて」のソロパートを煮詰めていたが、これをひとつのモードで通したいと思う。
朝の出勤時、歩きながらふと思いついたのはフリジアンというモードのことです。(余談ながらフリジアンって柔らかなキレイな言葉ですよね。お花みたいで、、僕としては好きなネームです。
これ、スケールを単に弾くと暗く、少しエスニック調な感じもします。フリジアンに対する印象は皆大体同じだと思う。独特な暗さがあり、尚かつ狭い感じがする。ドリアンやリディアンのような広がって行く感じはない。

Cフリジアン
C→D♭→E♭→F→G→A♭→B♭→C

ハーモニーは上記スケールの構成音を使用して組み立てられる。そして旋律はやはりこれらスケールの音から選ばれた音列で作曲される。実はモードは厳しく、カッチリとしたルールであることが分かる。クラシック音楽の協和とは全く異なるが、これはこれで次元の異なる協和を構築出来る。

しかし、その構成音と特性音から考えられるハーモニーとフレーズは実に多様性を備えており、このモードの持つ奥深さに圧倒される。音と音を抽出し、ハーモニーとしてみるとこのスケールから意外なコードが導き出される。そのコードとコードを連鎖させつつ、フリジアンを使ってインスタントコンポーズすることで、緊張感溢れるソロを構築する事が出来る。
ジャズの文法はリズムにおいて顕著かもしれない。しかし、鍵盤側からすると音の使い方、つまりはモードを深化させることこそ文法そのものという気がする。
マイルスがモードを取り入れた時、如何にその可能性に魅力を感じたものだったか、僕のような凡才でも、少しだけその熱に触れているような気がする。こんな年寄りになってようやくモードの入り口に立ったのか!と思うと愕然とするが、気付かないままあの世に行ってしまうよりはマシと考えるか。
音楽としては未完成のままかも知れない。しかし、現在のジャズの文法を用いて自分の音楽を造り上げるという主題を少しでも聴き手さんに感じていただければと思います。それはテクニックを考えるということではなくて、テクニックの使い方を身につけることによって自分の表現したい曰く言葉にならないイメージの世界を表現したい、ということになります。12/10まで、程よい時間の無さ(笑)と感じております。少し慌てるくらいが僕の場合力が出ますので。このライブでは久しぶりにグランドピアノを弾きます。ヤマハのC3は調整されたものなので、とても楽しみです♬