あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

しばらくチョン・キョンファを聴くか!?

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チョン・キョンファ、久しぶりに聴いた。

僕の原風景は小さな庭に咲いていた紫陽花。それが雨に濡れていた、というもの。

そして原音楽は、赤く透き通るLPレコードがクルクルと回っていた絵と共にあるメンデルスゾーン・チャイコフスキーバイオリンコンチェルトということになる。

今もって、この有名過ぎる2曲は心の奥底に巣食っている感がある。

もう耳に数万個のタコが出来るくらいに聴いたのではないか?というくらいに触れた音楽だ。お陰でバイオリン曲というのは、積極的に聴く気になれず、小学校以降は交響曲かピアノソロであり、忘れ去られた存在でありました。

バイオリン好きな方は実は多いですから、失礼なヤツと思ってもらって良いです。

どれだけ素晴らしい楽器であることは、バイオリニストとご一緒したことが何度かございますので身を以て理解しております。

バイオリニストは僕が出会った方全てに言えることですが、キャラが濃いです(笑)

また、とても自我が強く、妥協点が高いので一緒に音楽をやるには覚悟が必要かも知れません。

最近、別サイトでCD紹介をやっているので、バイオリンを取り上げてみようと、久しぶりに、いろいろと聴いてみましたが、今もってこの人が一番好き!というのは変らないようです。18歳から3年程度親交のあったフルートの「T」から教えられたバイオリニストが上記にアップしましたチョン・キョンファです。

その時の印象ではとにかくテクニックが心に残る人である、、ということです。バイオリン本来の特長である「感情表現に優れる」要素とは相反するところがあり、とにかく猛然と弾き倒すと。とにかくその超絶技巧に感心して、そこから先に行かなかったわけです。それでも他のバイオリニストでどうしても気になる、3連符・6連符の速いフレーズ、ダブルストップ、ユニゾンで弾かれるところでのピッチの悪さが、驚異的に少ない。僕はコレだけでバイオリニストの中で頂点に祭り上げておりました。

言い方を変えれば、それだけピッチが悪いというところを極端に嫌う、自分の不治の病というわけです。最近、お気に入りのECMのトーマス・モーガン(wb)などは、えらく音程が悪いのですが、あそこまで外すと「味」なのだろうと、気にしない例もあるのですけれど。それはまあ特殊な事例です(笑)。

それで、なぜコレを今、書いているのかと言いますと、このYoutube動画を見て(聴いて)単純に感動したからです。

ザーザーと涙が出て止まらなくなったので、これチャイコの有名な1楽章ですが、途中で止めました。落ち着いたところでまた聴いてみますが、これは、以前の自分なら全くなかったタイプの受止め方です。僕が曲を聴いて泣いたというのは過去1回だけ、ジョン・レノンの「イマジン」です。

一体何に触れてしまったのだろう?

この頃の彼女は野暮ったいですね。田舎っぽくて野暮ったい。とにかくバイオリンだけは誰にも負けん!というネーチャン、そんな感じです。まずそこでしょうか?

新鮮です。

(大型トラックを運転している女性がいますよね?僕は、その姿がカッコいいと思うし、凄いキレイに見えるわけです。それと少し繋がります。)

そして、その音。もの凄い弦の擦り方であり、これほどの難曲を、自分が言葉を発するように弾く。そしてその一音に対する挑み方に打たれる!!!信じられないほどに強い意志、どこから来たのかは知らないが、その確信めいたもの。

そういったところに心がドーンと持って行かれたのでしょう。そして、この音楽内容に強い共感を持つ自分の音楽性が客観的に分かって来る。

もう少し気合いを入れて音楽に精進したいと思うものです。