あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

川崎タカヲ3はピアノトリオです!

川崎タカヲトリオのことを書こうと思う。

このピアノトリオは今年から稼働した私としては初めてのピアノトリオとなる。

メンバーは烏頭の佐山智英さん(dr)と、中島洋隆さん(eb)のリズム隊+私のピアノとなる。今日の文章は少し堅目に「僕」ではなく「私」で行こうと思う。

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このトリオは最初から考えや計画があってスタートしたのではない。

ライブが先に決定しており、慌ててメンバーを探して、偶然当日空いていた上記お二人の担当楽器がドラムとベースなので、自然ピアノトリオとなったのだった。

そういうことなので、ここ10年くらいの中ではかなりイレギュラーな流れから始まったことになる。

当初は昨年一回だけライブを敢行した、新生FLAT1-22が受ける予定だったものが、フロントのクラリネットさんが多忙から出演が難しくなり、お店側が柔軟にメンバーはお任せするので、この日にライブをやって欲しいという有り難いお言葉に胸打たれ次から次へとメンバーをあたってみた。それはFLAT1-22を鑑みて当然ギタリストということになる。誰でも知っているプロから、周囲の中でこの人だろう!と思う方、昔、一緒にユニットをやっていた方等。

しかし、全て頓挫した。中には何度もお願いしたが、自分の音楽を追求したいので難しいという残念な場合もあったし、そもそも何の連絡もない無視というのも少なくなかった。そして考えた末、引張り出したのが、自分のピアノを中心にやるか、という長年避けて来た奥の手だった。

何故に避けて来たか?それは単純に自信がなかったからに他ならない。

自分のピアノ演奏でライブひとつを埋めることが出来るのだろうか?という不安。

しかし、挑戦しないで人生を終えてしまったらそれは大変なことだ。

このベース+ドラム、そしてピアノというあまりに伝統的な構成でありながら新機軸を打ち立て、プログレではない、ニュージャズとしての旗手となるのがこのバンドの指標となる。

なので、これまでの私の作品に重心にかかったものからメンバーの演奏キャラに寄りかかったものにポイントが移っている。

とは言え、過去の作品でも捨てられないものもある。たとえその曲調がジャズでなくても、この編成で押し通すのである。

ニュージャズというのは世界の潮流である。国内では風が吹かないが、ヨーロッパでは若手のピアノトリオが頑張っている。

旧来のジャズと違うところは、テーマ性が強いということ。サウンドにも捻りが利いていること。ジャズだからと言ってソロパートが在るとは限らないこと。

ジャズなので4ビートということではないこと等が特長としてあげられる。

それはそのまま私達のバンドにも当て嵌まる。

シンセの使用ひとつとっても、厚みを付けたり、飛び道具的に使うのではない。

イメージ表現の大きな要素として用いる。

時間を要してしまうのだが、よって音造りから入らなければならない。

リズム隊も自分のスタイルを大切にしつつ、作品を押し上げるアプローチを行う。

リハにおいてしつこく反復練習を行い、そのリズムの揺れを自然なものとし、浮遊感があり立体性が出て来ると良いだろう。揺れの自然とは、例え楽器同士のタイミングにズレを生じても、そのズレがズレと認識されず、音楽的に感じられるという意味を言う。

それは個人練習では難しい。

三人で何度も相談しながら、性急に完成を求めず、安易に満足することなく、音楽を深化させて行きたい。

既にギタリストの呪縛からは解放されたみたいだ。何時かうちのバンドで弾いてみたいという演奏家が現れたら、それはそれで楽しいことに違いない。

しかし、これはピアノトリオなのだ。ギタリストがゲストの枠を超えることはない。また、今後更に音を突き詰めれば、そこにバランスを取り直さなければならない他楽器が入ることは有り得ないと思う。

唯一ゲストで女性ヴォイスの存在は考えないではないが、それもまた先となるだろう。

今年が終わりを迎える頃、このバンドがどのような状態にあるのか?

私としては、実に興味深いところです♬