あるピアニストの呟き - pianist TAKA -

ピアニスト・タカの音楽記録です。音楽以外の様々な話題も取り上げます。

弾いて最もしっくり来るのは、、。

自作以外では、突出してベートーベンです。

あまりにベタですが、事実ゆえ仕方がない。

上手い下手は別として、この作曲家は弾くにあたっては構えなくて済むのです。

不思議です。

普通、ベートーベンこそが身構えてしまうであろう作曲家だと思います。

しかし、僕は若い時分からベートーベンはどのように弾いても許してくれるという大いなる甘えがありまして、それは自分の親に対する感情とどこか似ているのです。

 

昨晩「これからクラシックを少し弾いて寝ます。」と書きましたが、実はその後弾いたのがベートーベンです。

暗譜でそこそこ弾けるのは「悲愴」くらいなので、これをドカドカと弾きます。

初めて弾いたのは高校時代でしたが、さっぱり形になりませんでしたね。

展開部で右手、左手を交差させるところが出てまいりますが、ここで嫌になる。更に左が下降形、右が駆上がり、という両手が開いて行くところなどは聴かせどころですが、全く手も足も出ず(笑)

今でも難しいですよ。断っておきますがクラシックは僕にとって全てが難曲です!

しかし、弾いて気持ち良いということがあります。また弾いた後はタッチが丁寧になり、しっかりと音を鳴らせるようになります。

また、自分の出音に厳しくなることも福次的効果としてあります。

好きなことだけを弾いていても上手く行かない。自分の曲をよりよく弾きたいのなら、他の作品をさらわないといけないと思います。

ベートーベンを弾いていると、何か対話しているような気になります。

その相手は一体何者なのでしょうか?

そして、あまり上手く弾けなくても気持ちよく切り上げて自分のオリジナルに向うことが出来ます。作曲作業に対して変な影響は全くないのがこの作曲家の良いところです。

自分のタッチをやり直すのなら、やはりバッハですが、ベートーベンのように身近に感知るということはないです。

バッハは何時も同じ距離が在って、それが近くなることは決してない。何か遠く瞬いている星のようなものでしょうか。バッハ自身が宇宙人のようなものですから(笑)

それからしたらベートーベンはえらく身近で、まるで一緒に炬燵に入ってミカンを食べているような感じです。

紆余曲折を経てピアノトリオをスタートさせたので、もはや逃げも隠れも出来ない。

ピアノをもう一度見詰め直す時です。

クラシック音楽だってまだまだ知らない作品も多く、ピアノ曲だって知らな過ぎる。聴くだけなら電車でも聴けるので、あまり聴いて来なかった作曲家はアプローチしたいものです。古典派はモーツァルト、ロマン派はリスト、近現代は数えきれない。バルトークからコダーイ、ロシア近現代といった東欧方面でしょうか。

ジャズもそうです。昨今、流行って来ているピアノトリオはそこそこ聴いておりますが、温故知新ではないけれど、古いものを敢えて掘り下げたい。

さあ、真夜中ですが練習です。

誰が呼んだか「真夜中のピアニスト」と。

サラリーマン残業という寒い理由ですがアンニュイなタイトル。昔、「真夜中のギター」というヒット曲がございました。ふと思い出します♬