あるピアニストの呟き - pianist TAKA -

ピアニスト・タカの音楽記録です。音楽以外の様々な話題も取り上げます。

「波濤」に手を入れる

FLAT1-22として活動するからには押さえておきたい作品は5曲ある。これをやれば僕は後は自由にやっていったら良いと思う。

そのうちの2曲はとりかかっており、先日ライブで何とか演奏することが出来た。

今日取りかかっているのは「波濤」である。波濤が終わると「Panorama」と「Matsukura Snow」となる。これで作業は一旦終わる。

「波濤」は自分の中では意外に新しい方の作品だ。事ある毎に書いているが、ピアニストの児玉桃さんの演奏で聴いたメシアン「幼子20の眼差し」に触発されて作曲したのだ。

もちろん似ても似つかない。そしてその2年にも渡る試行錯誤の果てライブを行いつつ次第に形になったのだった。2005年リリースしたFLAT122/1stの中心的な作品でもあるが、今もって形を変え、完成を目指している。

さてこの難曲をクラリネット、ドラム、ピアノだけで演奏するというのは最初、逡巡したものだが、リアレンジしてみると(おそらく)どうにかなりそうな気配はある。

ポイントはリードをとるクラに頼らないこと。

出来る限りリズムセクションで音楽を造り、クラを楽にさせることだろうと思う。

そういったクラリネットパートの出し入れに注意しつつ作業している。

また、フレーズとしてどうしても合わないところは新規に作曲を施している。

それでいて前後のつながりを自然なものにしなければならない。

またテーマ以外に絶対に外せないフレーズとパートというのもある。

こうした制約の中で試行錯誤するのは、嫌いではない。もう何度もやっている作業であり身体に馴染んでいるのだ。

最後まで残る問題は即興パートであるが、最近の造り込んだ作品に即興を入れるということに対する反発から、おそらくある程度の造り込みをすると思う。

そうでないと、作品イメージから遠く離れ、そして戻ってテーマという時に大きな無理が生じる。これは耳聡い音楽ファンならすぐに気が付く。

それはまたバンドの音楽クオリティそのものに直結する問題なので、緻密に考えないといけない。

昨晩、サイモンラトルとベルリンフィルの第九をTVで聴いたが、あらためてベートーベンの音楽の持って行き方、その巧みさには驚きを禁じ得なかった。今更なのだけれど。特にに3楽章から有名な4楽章へと造られた流れは素晴らしいと思った。4楽章のフーガと、合唱とオケの立体性もまた見逃せないのだけれど。

この音楽の進む方向をどのように考え、作曲するかはとても難しいところだ。

是非、マエストロのように妥協なく精進しつつ頑張りたいと思います。

さて今年も残すところ後わずか。

これから私は嫁に頼まれているケーキと、お蕎麦にのせるかき揚げを買いにまいります。では、よいお年を!!