あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

「屋上にて」新しいハードル。

「屋上にて」はバルトークの郊外(戸外)にてのパロディで気軽に付けてしまったタイトルだったけれど、紆余曲折があってタイトルが変ってしまったりした特異な作品だ。
しかしここでタイトルをオリジナルに戻し、更にそのタイトルのイメージふ相応しい内容にすべくリアレンジに踏み切った。現在のバンド「Chaos and Harmony」長ったらしいのでカオハモと言っているが「混沌から調和」など日本語で勝手呼んでもらってかまわない。そのカオハモの編成に合わせないといけない、というところもある。
カオハモはテクニカルなユニットということになっているらしいけれど、そのテクニックに僕が満足しているわけでも、判断出来ているわけでもない。世の中テクニックで押し出せるユニットは、実はそれほど多くない。カオハモもテクニックで押すのか、もっと他のサウンドやオリジナルの力に傾けて押すのか決めて行った方がいい。聴く側の印象にも左右されるが、僕個人の「最近の感じ方」では、ジャズフュージョンで少しだけ。ドラマーの絡みでヴァージルドナティやジョジョメーヤーの幾つかのユニット、音楽内容の凄さでマッツアンドモルガン辺りだろうか。
国産では、尊敬する深町純さんが残した音楽が最大公約数的なところで他は殆ど興味がない。意外に数だけは多いプログレッシブ(僕もそこに入ってしまう)のユニットも、そのテクニックも音楽内容もお寒い印象だ。僅かに1、2ユニット素晴らしいのがいるが、ここでは割愛。人のことばかり言ってお前はどうなのだ?と日本人は言うが(だから批判精神が育たない)それは自分のユニットにも十分に言えることは承知の上。そこでこの「屋上にて」においてありとあらゆる自分の作曲スキル(新しいハーモニーとこれまで使わなかったリズムアプローチ)を各パートに配置しようと思う。ハードルを上げるのではなく、新しいハードルを用意しようということ。現況の自分の音楽ではだらしなく演奏しようと思えばいくらでも手を抜ける。「屋上にて」はそもそもガツガツとテクニックを使って聴き手を押し倒すタイプではない。ユルい演奏に成りやすいと言ったら最悪な作品なのだ。しかも、その根底を守りつつありとあらゆるレベルを引き上げるのはなかなか難しい。リアレンジにかかって2週間くらい経過しているが、まだ半分超えたかどうか。演奏家として聴かせるということ。それは冷静に考えるとなかなかどうして無謀なことだと思う。せめて自分だけでも、出来れば周囲だけでも「アンタのテクニックは凄い!誰も叶わないよ!!」くらい言われてないと、それくらいは最低条件として持ってないと厳しくなる。テクニックをあまり言うと批判する向きもあると思うが、どんなジャンルであってもその頂点にある音楽は、種類こそ違え凄まじい技術が在ってのことなのだ。テクニックを無視してセンスで何とかというのはあまりにムシの良い話だ。音楽家はある意味、腕の良い大工さんのように地道にひとつひとつの音をキッチリ出せるように、尚かつそこに自分のキャラがのって行くように精進しなければならない。偉そうにこうして書いているが、だらしのない自分に自戒を込めて言っております。結局好きな事で勝負かけようと言うのだから、少しくらいは辛いことがないと罰があたりますよね♬