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あるピアニストの呟き - pianist TAKA -

ピアニスト・タカの音楽記録です。音楽以外の様々な話題も取り上げます。

終わっていなかった、、そして本当に終わった(笑)

アメリカからの刺客第4弾は終わっていなかった。何のこっちゃ!!って思う方。これはアメリカのプログレユニット「French tv」からのキーボードパートのトラック制作依頼の顛末です。TEE・ギタリストの米田さんからご指示があり、修正2カ所の作業を行いました。テーマで使用していたピアノシーケンスリフを後半でも使うようにということと、ピアノかシンセの動きが欲しいというパートですが、これはおそらく全体として散漫になりがちなこのユニットの音楽にカタマリ感を出したかったからでしょう。

この4作品目は僕としてはまず、他作品との差別化を出す意図があり、音数極力少なく、チープで捻ったサウンドを中心とするというものでした。ただそれはその通りに曲がることなく最後まで行ったと思います。これは米田さんの手慣れた制作進行と、指示内容が正鵠を得ていたということの現れです。私はただ好きなように音を出していただけであり、制作においてこれだけストレスなくゴールしたのは実に珍しいことです。

また、この仕事は当初受けるか否か大変迷いました。ひとつに多忙を極め時間がなかったこと、その上バンドのライブを控えていたからです。しかし自分のこれまでの音楽人生を振り返ると、このようにあれやこれやと理由を付けてお断りすることが多かった。最近そういった「自分は自分」という考え方には少なからず反省があり、それがご依頼を受けるきっかけともなりました。自分なりに行う、自分は自分でいいのだ、という考え方は一見、孤高の存在というイメージでカッコが付くけれど、でもそれは本当に超えた人だけに当て嵌まるアプローチです。自分がまだまだ勉強が足りていないとか、不十分なところを感じるなら、時には人の下に入ってその環境において自分を磨くべきと思います。でないと自分で自分の穴を掘ってしまい、その温々とした気持ちよさから抜け出せなくなってしまいます。音楽に関わらず変容できない芸術はもはや抜け殻みたいなものでしょう。

今回、確かにやってみてそれなりに根性を導入しましたが、しかしやって良かったと思います。こういったアメリカ人的な気質というのか(笑)、大らかでありながら、音楽制作において器用で気の利いた作業よりも、根本的に才能そのものを要求されているような雰囲気を感じました。国産ではまず経験出来ない音楽の造り方もまた勉強になりました。リリースがとても楽しみです。発売となりましたら改めて告知します♬