あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

IMAGO 10/13 東京倶楽部・本郷店ライブ・報告

FBでもお礼方々ライブ報告を致しましたが、個人的なところでライブ報告をしておきたいと思います。

まずはご来場の皆様、ありがとうございました。
「聴き手さんが居るからこその音楽」ということがこれだけ顕著に出たライブもないと思います。それだけお客様との一体感が強く、また距離がとても近かった。
何か変な表現ですが「ファミリーコンサート」のような、温かく仕切り線を感じさせない、ライブで、私の音楽人生でもここまでの強い拍手、大きな声援は経験がありません。重ねてお礼を申し上げたいと思います。

またリハを殆どやらない中での、この難曲9作品を演奏しきったメンバー達にも感謝しなければならないでしょう。実際少し驚いております。
IMAGOのメンバーは、ひとりひとり私が声をかけて「自分の音楽のやり方」を理解していただいて、その上で快諾をいただいたアーティストさん達ということになります。
とはいえ、このあまりにワガママな作業内容は「何だ、この人は?」と疑問を持つことも多々ありでしょう。これで完成と言っておきながら、すぐに変更、下手をすると全面変更で新曲にしてしまう(笑)、即興を入れると指示をしたくせに、勝手にイントロに入ってしまう傍若無人ぶり、メンバー紹介を忘れるのは定番で、演奏家の気力・体力・知力を試すかのような(そういうつもりはありませんが)作品内容。

でもそれを吸収し、自分なりに楽譜を作り直し、音楽を理解する能力は驚くべきものです。IMAGOは結成1周年ですが、既に貫禄と風格が出て来たように思います。自分で言うな!と叱られそうですが。揉めることも陰険になることもなく、いつも明るく大らかなのはこのユニット最大の美点です。

今回のライブのポイントはオーボエの音質です。これが素晴らしく良かった。ピアノを弾きながら、何て良い音で鳴っているのだろう!!と感心しきりでした。若干細い音でしたが、むしろそれが良かった。スッキリ感があり、とても繊細でギスギスしたところは全くなく、とても好きなタイプの音でした。これは堀子さんが、ライブにおいて理想の音を掴みつつあるということで、既に超安定している鳥谷部さんのフルートと、最強なサウンドを紡ぎ出しておりました。

次点ポイントは、大菊君の演奏内容です。確かにneo classic danceの演奏は驚愕の内容でした。1ステージとECでは全く内容を変えておりましたが、彼の才能が余すことなく全面に出ておりましたが、私が注目したのは実はこれではなく、分かりやすいところでは「spiralの最後の方」それから「Signs01」の内容が格段に良くなっていることです。大菊君は音楽全体を考え、その上で演奏内容を決定し、それが例えつまらないものでも押し通すところがあります。ただ私は彼の持っている良いところは自分なりに分かるので、勿体ない気持ちが絶えずありました。それが次第に作品を理解すると共に作品に寄り添い、自然にその作品を聴き手さんに押して行く演奏に変化しているように思います。ドラムに限らず、このユニットの演奏者は考えることが求められるし、その考えを緻密に具現化する絶対的なテクニックが必要です。まあ、そういう私がヨレヨレだったのは恥ずかしいですが、意見を言う時は、自分の落ち度など気にしていたら始まらないので(笑)

お客様からも貴重な意見をいただいております。
例えば「spiral」のバージョンについて。私は今回演奏のものが最良との判断をしておりますが、前回の完成型とウソを言ってしまったバーションは捨てないで演奏して欲しいという意見をいただきました。これはしっかり考えておきます。確かにあのバージョンには勿体ないフレーズが沢山入っております。そこは引っかかりを感じていたので、やはり耳の肥えたこのマニアな聴き手さんとなると、こうして鋭く来るわけです。

それにしてもIMAGOは幸福なバンドです。
昨晩の拍手の強さ、びっくりな声援、忘れないで行きたいと思います。

ありがとございました♪