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あるピアニストの呟き - pianist TAKA -

ピアニスト・タカの音楽記録です。音楽以外の様々な話題も取り上げます。

ピアノ・ソフト音源について(2)

ということで、結局私は「Galaxy Vintage D」というソフトにしようと思っております。
これは価格的には、むしろかなり安価と言えますでしょう。

Steinway D274という個体から収録されていますが、音質的なクオリティ、ベロシティ数、サンプリング数などでは、いくらでも上があります。
私がこれを選んだ理由は、ただひとつ!!「音色」です。
このサンプル通りに鳴ってくれれば、という条件で、おそらくこの音は私が最も望んでいた音だと思います。

1920年製ということですが、著名なピアニスト(例えばチックコリア、キースジャレット、リッチーバイラーク、カーラブレイ)に愛され、レコーディングに使用されて来たというだけあって、その質感というのか、奥深さというのか、とても魅力的です。

Steinwayは音大受験から、音大時代まで幾度か弾く機会がありましたが、どちらかというとある帯域に非常に強いクセを持つ金属的なところのあるサウンドに特長があると思っておりました。もちろんタッチもYAMAHAや同じく名器と言われるBosendorferとは全く違います。
私としては、これが同じピアノなのか?というほどに違和感をおぼえた記憶があります。

そのSteinwayのイメージからすると、このD274は随分違います。
人によっては、この少しこもった感じの、独特な音は好まれないかも知れませんが、しかし私のピアノに持つイメージは、何から何までクリアな音というのではないので、こちらの方がしっくり来ます。
ピアノというのはそもそも、あらゆるノイズを発しているものだし、また本当の生ピアノであれば、その音は均一なサウンドというのではない微妙なアンバランス感がないとおかしい。
やたらとサンプリング数で輪郭鮮明なところを打ち出すメーカの姿勢は分からないではないですが、あまりに数値を追いかけたサウンドは音が痩せて聴こえる印象を個人的には持ちました。

私が候補に選んだソフトは、収録されたピアノそのものに魅力があるということで、スペックや価格とは全く関係がないところでお気に入りが見つかったということになります。

因に私がこれまで最も感銘を受けたピアノは、楽器展示会で触らせてもらったBechstein(ベヒシュタイン)のアップライトでした。

ではまた。