あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

3/18ライブ報告

最近KTGもアンコールを受けることが多くなってきましたが、このユニットの音楽性から言って、それは難しいことと思ってきました。

決してストレートな音楽ではなく(といって本人は素直に自然に作曲しているつもりなのですが)、またメカニカル的に込み入った内容で演奏が安定し難いのでお客様にとって、どのような形で心に届いているのか、微妙なところがあるからです。

ドーンと押し倒してしまうような音楽ではなく、侘び寂び的なところも多く、ガシガシと譜面音楽をやる割には、新しい即興音楽を目指すところもありと、メンバーさん達のキャラクターが前に出るというところを止めているところがあります。
それでも、それを乗り越えようやく四人の個性が音楽に反映されるようになってきました。
それに反応するようにアンコールを受けるようになったのは興味深く楽しいことでもあります。

今回はアンコールに即興曲を持って来ましたが、これは楽屋で事前に進行を打ち合わせしました。この打ち合わせがとても大切です。
即興演奏は、白紙から何も考えずスタートさせるものと、進行/展開を決めるものがありますが、私は白紙からのものは爆破力と運任せのところがあり少なくともユニットでやることには疑問があります。ソロ(独りで演奏)であれば別ではありますが。

このユニットのひとつの基軸として譜面音楽からの脱却があります。
私が書いてやってもらうという方法は、これからも必要と思いますが、これだけではバンドが活性化しないでしょう。また、元々私の考えの中に音楽は自然発生的なもので、先に音があり、後でそれが何故に良い音であったか?ということの検証のために理論があるというものです。理論だけではなく譜面もまた福次的なものであり、先に在るのはいつでも音である、という何だか禅問答と哲学がごっちゃになったような変な確信があるわけです。KTGではこの考えをベースに音楽をやっていきたいと思っていたし、またそのプロトタイプとしてこのバンドをスタートさせた覚えがあります。

よってKTGはまだ足がかりをつかんだだけで、本当のKTGの底力を引き出すのはこれからだと思っています。そのきっかけとなったということで、今回のアンコールをいただいたのは素晴らしいことでした。
お客様にチャンスをいただいたということでしょう。

ありがとうございました。