あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

ピンクフロイドとの出会い

そろそろ帰ろうかな、、という矢先、会社の同僚のWさんにピンクフロイドのことを聞かれ、それだけで何かホンワカ良い気分になった自分って「真性プログレ人間なのでしょうか?」自分の音楽のジャンルをプログレと思ったことはただの一度もないのですけれど。

そのピンクフロイドで思い出したのは、初めて「狂気」を聴いた時のことです。
母の実家の2階に1年ばかり下宿していた高校時代。
学校から帰って来た私は、市内のレコード店で買っておいたピンクフロイドの狂気のジャケットを眺めておりました。黒地にプリズムのジャケ。意味深だが、何の意味なのか、さっぱり分からない。
とりあえず、変な音楽や、強烈にうるさい音楽では叔母さんも驚くに違いないとヘッドフォンを装着。何しろ上の叔母さんはクラシックだけ、下の叔母さんはビートルズとプレスリーだけ(時代!)。
レコードに針を落とし、ボリュームをそこそこ上げる。

まず出音一発で、国産ではあり得ない凄まじく良い音であることに気がつく。
ドコッ、、ドコッ、、、ドコッ、、
何だか心臓の鼓動みたいな音がフェイドインする。
「うーん、、歌が出てこないね、これ(笑)」
そして耳を澄ますと、
カタカタと機械音、キャッシャーみたいな音も遠く鳴っている。

そして、、、、、
次第に「アァー、アァー、アァー、アァー、アァー」と、
人の叫び声とも悲鳴ともつかない音が、ヘッドフォンから文字通りステレオ効果全開で(笑)迫って来たわけです。
私は「何だぁ、こりゃぁ!!」とヘッドフォンを投げ捨てた記憶があります。
聴く主を失ったレコードは悲しそうに弧を描いておりました。

今では「はいはい狂気ね、本当に変ってるオープニングですよね」等と言っておりますが、初体験の恐怖といったらなかったです。
後にも先にも聴いて恐ろしくなり、ヘッドフォンを投げ捨てたのはピンクフロイドだけです(そんなバンドばかりでは困るが)。

本当に凄いバンドです。私のSE好きはこれに端を発しております。
それにしても、このピンクフロイドを初めて聴いた母の実家は例の大震災で遭えなく流され、叔母も帰らぬ人となってしまいました。
ピンクフロイドを聴いた部屋もまた、私の記憶だけのものとなってしまいました。

自分の未来を信じ切っていた青春真っ盛りの自分と、ピンクフロイド
大切な思い出です。