あるピアニストの呟き - pianist TAKA -

ピアニスト・タカの音楽記録です。音楽以外の様々な話題も取り上げます。

作曲する前に。

好き勝手に弾いて作品を作るというのは、ある意味最も音楽らしい行為だと思う。だが、残念ながらそれだけでは、面白く楽しく思える音楽にはなかなかならない。自己満足という最も低位置のハードルさえ越えられなくて、どうして聴き手さんが楽しめる音楽になるというのだろうか?

お客さんの耳は本当にバカにならない。演奏に気持ちがいっている音楽家本人達より聴くことに集中出来るだけ、素直でありながら実に厳しく冷静な受け止め方をしていると思う。

私は鍵盤担当なので、ピアノで作曲する(たまには違った楽器で作曲したらどうだろう?と思う。例えばギターとか!)。避けたいことの最右翼と言えば何となく手癖で自分の弾きやすいように無意識に作ってしまうことだ。
この2日間、苦手の初見の克服を兼ねてバルトークのミクロコスモスを簡単なものをどんどん拾っては弾いていくということを20分程度やっていたのだけれど、ピアノのメカニカルなところを立て直すのは断然バッハなのだけれど、作曲の感性をリセットし、自分の頑固で狭い枠を押し広げるのはバルトークの役割ということに気がついた。

ラヴェルドビュッシーではあまりに自分の領域に近く、甘えてしまうがバルトークは一瞬首を傾げるような響きがよく出てくる。でも、それは違和感を感じている自分の感性を超えているということであって、実はそのアヴォイドしまくっている音の重なりには美しく、キッチリとした土台があってのことと次第に気がついてくる。

バルトークが好き、、とは「メシアンが好き」というようにはとても言えなかったけれど、今では自然に「好きな作曲家はバルトーク」ということになります。

三日坊主だから続くかどうかは別として。
今日の標語(笑)
「作曲は、ミクロコスモスで初見練習してから」