あるピアニストの呟き - カワサキタカヲ3動向 -

ピアノトリオ「TAKA3」の関連記事を中心に音楽雑記帳としております。

あるピアニストの呟き ー カ ワ サ キ タ カ ヲ 3 の 動 向

カワサキタカオトリオ・12月10日ライブ報告

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                                       〈写真:藤田よし子〉

何とも遅いご報告となりました。
それというのも本業の印刷会社勤務の方が忙しく、またそれ以外に貧乏脱出のためにバイトを付け加えたので、もう全く時間がないということになってしまいました。その割には姉妹ブログのCD評はしっかり書いておりますが(笑)
さてもう昨年という言い方をしなければなりません。12月10日のライブは様々なライブが被ってしまい自分が可哀想になるくらいの集客でしたが、その割には内容は充実し、またお客様が深く聴かれて楽しんでいただいたようで、後味としては意外に良かったように思います。ドラムの佐山さんが12月初旬に体調を崩してリハーサルに参加出来なかったため、2作品がホンモノの「ぶっつけ」でありました。
これが上手く行ったのには本当に驚きました。
佐山さんの底力を感じたところですが、もうひとつの良かったところはベース・中島さんのアプローチが優れていたことです。
モードを根底に演奏するケースがこのバンドの場合多いですが、ここ数年ジャズ方向で活動しているためか、加速度的に作品への切れ込みが鋭く的を得た内容となっており、ベースがピアノに同調してくれると、音楽がより広がって行くのが分かって楽しくなります。今回はステージを2回に分けて、後半にカッチリとした作品をまとめました。
これだけジャズ方向にシフトしても、今回最も受けたのは「Neo Classic Dance」 でしたが、この嫌になるくらい演奏してきた作品も(ピアノトリオでアプローチすると)音楽ファンの皆様にとって、また違う音楽に聴こえるのかも知れません。
自分個人の課題として、この旧作をどのように弾くかというのがあります。
テンポ設定も含めて、若干遅めにしてピアノの抑揚が付きやすい形にした方が、リズム隊はもっとアイデアが出るような気がします。
最も避けたいのは、作品をただなぞって終わり、という表層的な演奏に陥ってしまうことです。どうしてもテーマ過多な作品なので、パートを追込んで行くのですが、演奏することに忙しく音楽ではなく音楽作業になってしまうところが散見されます。
作品に則したベストなテンポ設定と演奏の方向性は、このバンドが昨今気にしているところですが、今後もリハーサルで突き詰めたいところです。
音楽の主題としては、これまでのバンドの中では実は繊細で、叙情的な部分が大きいと思います。
それは作品で言えば「雨の工場地帯」とか「3月」がそうです。これは僕の高校時代の「実際に目にした情景」や「心の動き」をモティーフにしております。
例えて言うなら、その時、その瞬間、自分の頬に触れた"風の表情"という、とても小さな断片を拾い上げて音に変換する、みたいな感じでしょうか。
いつも思うのですが、こうして自分の音楽を聴いていただき、何か素敵な作用があれば!と願うものです。
しかし、それには僕の力が不足する場面もまた多く、まだまだこの年寄りでも修行が足りていないことを実感しております。
このバンドが自分の音楽を行うバンドである、、という意識もまた欠けていると思います。まだまだバンドに対しての遠慮みたいなものがありますし、試行錯誤の段階で自信をもって指示出来ない、ということがあります。。
これまで、幾多のバンドを作っては破壊(笑)して来た僕ですので、流石にこの辺には慎重です。
2月のライブでは敢えて新しい作品には踏み込まず(既に2作品プラスしておりますので)12月10日ライブを踏襲しつつ、より新しい演奏法へと踏み込みたいと思います。

年初め、ピアノの弾き方を考えてみる

弾き方というのか、リズムアプローチというのか。
自分の作品でありながら、本人が解放されていない弾き方となっているのではないか。まるでクラシックを弾いているようでもある。
因に今、モーツァルトをさらっている。
これは、指の動きを整えたいということで。適当にソナタから引っ張り出して、1楽章だけをさらう。これで十分。
いつもはバッハなのだけれど、、。たまにはモーツァルトはどうか?と思ったのは、実はモーツァルトって簡単に思えて完璧に弾くのは大変難しい作曲家なので。また作品によっては左手を使うところが多々あり、右手と左手の動きを均等に持って行くのに向いている。僕が選択したAmのソナタ。K310だったけ?意外に難儀な曲であはります。
そして練習が終わると、徐に自分の作品を弾いてみる。すると自分の考えが瞬時に指の運び方に出て来る。
これはクラシックをさらうことの最大のメリットである。
そして先ほど、12月10日ライブの反省をしつつ、Spiralをさらってみる。
なんと四角四面な弾き方をしていたのかと、愕然となる。自分の作った曲でありながら、この柔軟性の欠片もないアプローチ。
また、イントロから音使いの工夫もなし!!ベースが居て、そしてドラムが居るのである。であるなら、ピアノは考えようがあるのでは?と思う。全くお前って不器用で、頭が悪いなぁ、、、!と自分にガッカリする。

ピアノの弾き方には表情が必要かも知れない。いつも冷たくシーケンサーのように弾くのではなくて、どこか微妙に辿々しかったり、リズムがヤバいところまで引っ張ってギリで音を鳴らした刹那、次の音に鋭く突っ込み、そして直後に大きなアキを作るようなイメージだろうか。こういう弾き方をしていくと、ベースやドラムとの対比が明確になり立体的な空間を構築出来るはずだ。
2月10日ライブでは、もしかすると新曲は必要ないかも知れない。
演奏アプローチを新しいものにしていくと、もし12月10日にご来場されたお客さんが聴いても「またか!!」とは思わないに違いない。むしろ違う曲?と感じるのが自然な流れというもの。
さて、もう少し自分の弾き方、ソロの取り方などの研究などもしてみましょうか。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます!
おみくじ、大吉でした。久しぶりの大吉で、しかも嫁は富士山が噴火する夢(笑)を見たそうです。しかも僕の戌年であります。
引き続き、聴いていただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。

恒例ライブ当日日記/東京倶楽部本郷店

殆どリハなし!入店したらセッティングして客入れで即行で演奏という感じです。
ライブハウスのスタンスとは色々と異なるジャズバーですが、何と言っても調整されたグランドピアノ、ヤマハC3の設置が大きい。4年程前に初めて演奏させていただいて、今回10回目くらいだろうか。
独特な空間。聴き手との距離が近く、彼らの反応が手に取るように分かる。
嬉しいような、恐ろしいような(笑)
体調を整えるために昨晩は11時過ぎには布団に入ったが、風邪と仕事から来る極度の疲労で本日の体調はいつものライブ日、平均値くらいではないかと。
頭が重く、少し気持ち悪く、怠く、ボーッとしている。自律神経方面が昔から駄目なので、ライブ日で快適ということはまずあり得ない。しかし、ライブ後は急速にさっぱりとした気分に落ち着く。
この年齢までどれだけのライブをくぐり抜けて来たのか、と思うのだけれど。
さて、今日は新しい作品を2点入れている。「トンネルヴィジョン」と「屋上にて」という面倒なタイプだが、これがリハを終えていない(笑)如何にして僕がピアノで引っ張り上げられるかが浮沈の鍵を握っている。また、これから整理してリズム隊に演奏しやすいようアプローチしてあげたら、、と考えている。入り時間が遅いのだから、まだまだ試行錯誤を続けないといけない。不透明なところのないようにポイントを出来るだけ潰しておきたい。それが、本日のライブ全体のイメージに繋がって行く。
また、既に出来上がっているものの中でも、しっかりしていない部分も散見される。こちらも準備をツメておきたい。最後の最後まで投げ出さないで用意すべき引き出しをしっかりさせないといけない。
ということで、これから頑張ります。何と言っても今年最後のライブ、ボーッッとしているのは体調だけにしましょう♬

12/10ライブ「トンネルヴィジョン」

12/10ライブがそろそろ近づいてまいりました。

ライブ詳細はこちらです!
このライブの大きな要素のひとつが「トンネルヴィジョン」を演奏するということ。この作品の特殊性は自分の変な作品群の中でも際立ったものだ。
4曲から構成される即興主体の作品だが譜面がないわけではない。
「即興なのに?」と言われそうだけれど。
それは表現したいイメージからの逸脱を回避する目的が理由で、4曲それぞれに譜面の書かれ方も違う。

 


1.スケールだけが書いてある。使用音はモードでは少し説明し難い内容。

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2.最も作品的であるが演奏内容、変化の考え方は各パートに任せられる。

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3.ボレロのように小さな音から大きな音まで、そして大きな音から小さな音という音楽。2つの音を中心とする指示が在る。

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4.この作品のみ完全な書き譜となる。全体をカッチリと閉める役割がある。

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先ほど、ざっくりと練習してみたが、この作品をひとつのカタマリとして表現するのは大変難しい。
また1曲の中でどのように弾くのか、音の選択とアーティキュレーションと捉え方もまた難しい。

つまり、この作品はベタベタに書かれたSpiral等とは全く対極にある難しさを持っており、バンドの器量が明確にあぶりだされるという要素を持っており注意が必要となる。リハがまだ足りていない段階でこれに挑戦するのは、このピアノトリオにとっては難行苦行であろうと想像するが、しかし、以外にあっさりやってしまうのだろうか?
自分のピアノが引っ張り上げないと如何ともし難いのは確か。
気軽な気持ちでラインに入れておいたが、大変なことではあります。

少しだけ時間があるので、頑張らないといけないですね。

12月10日・カワサキタカヲトリオ師走ライブ

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師走第九の代わりにスパイラル
12月10日/東京倶楽部本郷店

カワサキタカヲ/ピアノ
中島洋隆/ベース
佐山智英/ドラム

開場19:30
1st:20時ー20時50分
休憩:20時50分ー21時20分(30分)
2nd:21時20分ー22時10分

予約ページ
http://www.tokyo-club.com/schedule/?barid=hongo&y=2017&m=12

 予約されますとチャージ¥2000となります。当日扱いですと¥2300となります。


お店HP
http://www.tokyo-club.com/access/?shopid=hongo

住所
東京都文京区本郷3-31-3 本郷スズヨシビルB1

電話
03-6801-8322(受付:17時~23時)

そろそろ近づいてまいりました。今回、新しい2曲をプラスして演奏します。新しいとは言っても得意のやり直しで、以前から要望の多い「トンネルヴィジョン」とピアノトリオでアプローチしてみたかった「屋上にて」を入れます。
スケールアップを続けるニュージャズピアノトリオの音に是非触れてください。

モードはイメージ表現のテクニック

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モード奏法等と言ったりするけれど、果たしてモードを理解している演奏家はどれだけいるのだろうか?
正直に言うと僕の場合(◀写真:脈絡の無いMCを繰り広げる筆者)。分かったつもりでいた。更にモードの勘違いとして(流石にこれはちょっと、、と思うけれど)モード=スケールと思い込むこと。このパターン、意外に多いと思います。
気持ちは何となく分かります!
モードというとドリアンとかリディアンとか、そういう旋法の名前と共にイメージとしてスケールがペッタリと付随して来るというのか。
しかし、モードの実際は違う。
モードはハーモニー、スケールを含めた音使いのある種のルール、枠組と理解したい。先ほど、次回12/10東京倶楽部で演奏する2曲のうちの1曲「屋上にて」のソロパートを煮詰めていたが、これをひとつのモードで通したいと思う。
朝の出勤時、歩きながらふと思いついたのはフリジアンというモードのことです。(余談ながらフリジアンって柔らかなキレイな言葉ですよね。お花みたいで、、僕としては好きなネームです。
これ、スケールを単に弾くと暗く、少しエスニック調な感じもします。フリジアンに対する印象は皆大体同じだと思う。独特な暗さがあり、尚かつ狭い感じがする。ドリアンやリディアンのような広がって行く感じはない。

Cフリジアン
C→D♭→E♭→F→G→A♭→B♭→C

ハーモニーは上記スケールの構成音を使用して組み立てられる。そして旋律はやはりこれらスケールの音から選ばれた音列で作曲される。実はモードは厳しく、カッチリとしたルールであることが分かる。クラシック音楽の協和とは全く異なるが、これはこれで次元の異なる協和を構築出来る。

しかし、その構成音と特性音から考えられるハーモニーとフレーズは実に多様性を備えており、このモードの持つ奥深さに圧倒される。音と音を抽出し、ハーモニーとしてみるとこのスケールから意外なコードが導き出される。そのコードとコードを連鎖させつつ、フリジアンを使ってインスタントコンポーズすることで、緊張感溢れるソロを構築する事が出来る。
ジャズの文法はリズムにおいて顕著かもしれない。しかし、鍵盤側からすると音の使い方、つまりはモードを深化させることこそ文法そのものという気がする。
マイルスがモードを取り入れた時、如何にその可能性に魅力を感じたものだったか、僕のような凡才でも、少しだけその熱に触れているような気がする。こんな年寄りになってようやくモードの入り口に立ったのか!と思うと愕然とするが、気付かないままあの世に行ってしまうよりはマシと考えるか。
音楽としては未完成のままかも知れない。しかし、現在のジャズの文法を用いて自分の音楽を造り上げるという主題を少しでも聴き手さんに感じていただければと思います。それはテクニックを考えるということではなくて、テクニックの使い方を身につけることによって自分の表現したい曰く言葉にならないイメージの世界を表現したい、ということになります。12/10まで、程よい時間の無さ(笑)と感じております。少し慌てるくらいが僕の場合力が出ますので。このライブでは久しぶりにグランドピアノを弾きます。ヤマハのC3は調整されたものなので、とても楽しみです♬

TAKA3、次第に反応が、、、!

東京倶楽部本郷店「川崎タカヲ3

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開場 19:30
1st:20時ー20時50分 休憩:20時50分ー21時20分(30分)
2nd:21時20分ー22時10分

 ◎予約ページ
http://www.tokyo-club.com/schedule/?barid=hongo&y=2017&m=12
※予約されますとチャージ¥2000となります。当日扱いですと¥2300となります。

お店HP
http://www.tokyo-club.com/access/?shopid=hongo
住所
東京都文京区本郷3-31-3 本郷スズヨシビルB1

電話
03-6801-8322(受付:17時~23時)

10/22、11/4と立て続けにライブを敢行した川崎タカヲ3は、上記内容でライブが決まっております。
東京倶楽部本郷店は、以前より出演させていただいておりますが、このピアノトリオでは初ライブとなります。50分×2回ステージで 音楽ファンの皆様にアプローチしたいと思います。Youtubeアップを是非ご参照いただければと思います。51アクセスは少ないけれど、7イイネはなかなかの率でございます(笑)。仏を代表するプログレユニット「マグマ」「ゴング」等で演奏してまいりましたニールス・マエストロ(g)との一騎打ちであります。

シンセが出現する辺りからがポイントでしょうか。本ライブでは新曲2曲とピアノソロを1曲含んでおり、よりスケールアップと緻密性、有機質な音を極めての ぞみたいと思います。師走のお忙しい折りではありますが、私どもの音に触れていただきたいです。このバンドは何時も「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤が耐えませんが、それが今年結成してここまで段付加速した理由だと思います。

よろしくお願いいたします♬